BALAブログ

住居のスタイルは、どの国でも「一室」から始まった

2011.12.30

どこの国でも、すまいのさいしょは「一室」であった。それが現在みるように、複雑で大きな空間になったのは、一室が増殖もしくは拡大してゆく、それなりの連結や分割のシステムをみつけていったからである。石やレンガの壁でできているヨーロッパの住宅では、一室の大きさには、構造的限界がある。そこで、生活の要求から、もっとひろい空間が必要になってきたときには、新しいへやをつぎつぎにつくって、これにつぎたしてゆくしかない。

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そのばあいのもっとも原始的な連結の方法は、古代オリエントや、エーゲ海のトロヤ、クレタ島などの都市の遺跡にみられる「迷路型住居」のように、へやがつぎつぎにくっついていって、その間に通路もなにもなく、各へやが同時に「通路」をかねる、というシステムのものだ。一八世紀に西欧にできたベルサイユ宮殿のような大規模な宮殿建築も、原理的にはそれと軌を一にしている。それがローマ時代になると、ホールすなわち広間を通路中心とし、各へやはそのまわりにくっつくという形が支配的となる。さらにいまでも南欧にゆくと、ホールがパテオという中庭にかわり、各へやがその中庭をかこむように配置されるコート・ヤード・ハウスといわれる形式が多くみられる。中国の住宅も基本的には、この中庭式だが、各へやが一室で一戸の家となり、小家族単位にわかれて住んでいるのが特色といえる。